職場復帰
仕事に復帰してから九時~五時のフルタイムでまた働き始めました。
1時間くらいかけて職場まで通いましたが、朝はほんと戦争のようでした。
育児休暇に入る前はオペレーションだったので忙しくて夜の10時、11時くらいまで働いていたのですが、復帰してからは子どもがいるからと配慮してくれてコントロールチームに移動になりました。
コントロールチームと言っても私だけの一人チームなんです。
そこでは9時~5時で仕事してたんだけれど、子どもを迎えに行くから5時きっかりには絶対終わらせなきゃいけないと思って仕事していました。
自分にとっては新しい仕事なので最初は前の担当から引き継いで教わった通りにやっているんだけれど、私はどんどん変えちゃう性分なので、どうにかしてもっと短い時間でできないかということを考えて合理化しました。無駄なことなんかやっている余裕がなかったんです。
コントロールの仕事は制度や法律などと密接に絡まっていて、監査が入ったときに指摘されるのを防ぐための実はすごく重要な仕事なのです。
それで一番最初に始めたのは、自分がいまやっている仕事の元になっているルールを知ることが大切だと思い、まずはそこから調べ始めました。
その銀行のグローバル・ルールブックみたいのがあって、それすごく分厚いのです!
全世界共通のルールになっていてアカウンティングやファイナンスのことが全て網羅されていました。
このなかの自分の関係するところを一個一個読んでいきました。そして、自分が関係するところを読んだらまたその関係するところをどんどん読みました。
でも読んでいくと、「これはどういうことなのか」、「自分の業務とどう関係するのか」という疑問がわいてきました。それを解消するには、それを理解している人に相談するしかないのです。その人とは社内でも偉いおじさまたちでした。それで自分からその人たちにしょっちゅう質問をしに行きました。
すると、20代女子が訊きに来たからかもしれませんが、とても嬉そうに答えてくれました。自分の知っていることに関心持ってくれてるって嬉しいのでしょうね。
何度も訊きに行ったり、文書をコピーして通勤電車の中で読んだり、家で布団のなかで息子を寝かせながらも読んだりしました。
そうやって読んでいたら、内容が身についちゃったんです。
全部体の中に入っちゃったくらいに。
そのルールを理解すると自分の仕事もそれに当てはめればいいわけなので、その上でプロセスを合理化していきました。
一人部署のいいところは、自分でどんどん変えられるところです。
だから勝手にプロセスフローを変えていきました。
もちろんそれはちゃんとルールを確認して解釈についても確認したうえで変えていったので何の問題もなく、さらに短時間で効率的に仕事ができるように変えたのです。復帰して最初の半年くらいでやってしまいました。
それは私にとっては普通のことだと思っていたのだけれど、周りからは「普通はできないって」言われました。
でもそうししないと5時に帰れないからと自分のためにやったんです。
無駄な仕事を減らして本当に必要な仕事だけ残し。
ルールブックも理解したので監査が来ても「あ、あのルールに基づいてこういう質問してるんだ」ってすぐに意図が理解できちゃうので、相手の先読みして、これ訊かれるからこういうエビデンス文書(証拠)を残しとこうという感じで仕事をしてました。
結果的に評価されて、昇給しました。
なので、私は、「ワーキングマザーは優秀だと」いうこと、そして、その理由も知っています。