保育園で父母会長 就任
文京区には息子が3歳児のときに引っ越しました。ずっと狙ってたので、無事転園できて嬉しかったです。ニフティのワーキングマザーフォーラムで口コミを集めて、良いと言われた文京区立認可保育園に入園しました。江戸川区での無認可保育園は3歳児クラスまでしかなかったので、その後をずっと検討していたのです。
入園してから2年後の年長さんクラスになったときに 父母会長になったのは子どものためでもあるのだけど、自分のためにやっていました。
自分がそういう仕事をすると自分の存在をみんなに知ってもらえると思ったからです。
同時にうちの子もみんなに知ってもらえるし。そうすると子どもの安全が増えるじゃないですが。
「父母会長の子だ」ってみんな覚えてくれるから。
周りのお母さんお父さんも一番に覚えてくれるし、たくさんの目があれば安心だと思いました。
注目を浴びることは安全に繋がるって思ったんです。
あとは他に父母会長をやる人がいなくて、その前から発言などで目立っていたので「本間さん、本間さん」ってずっと目をつけられて(苦笑)。それでやる気にさせられちゃったのもありますね。
父母会の集まりは土曜日が多かったからよく顔を出していて、自分の意見を出してたんです。そうやって目立っていたし誰とでも話せていたからね。それは大きいかもしれません。
お母さんお父さんでも色んなタイプの人がいるのですが、たまに金髪のママとかいました。文京区では珍しいのです。でも見かけがどんな人でも私は話せたのです。
そこかな。父母会長を推されたときも、「やっぱり私が適任かな」って思いました。
それで父母会長になったんだけど、でも文京区のママパパは手強かったですね。みなさん、大人で優しく見守ってくれた感じがします。
父母会長はマネージャーというよりもリーダーでした。お母さんお父さんの声をまとめて園長先生に届けるのです。それについて園長先生や保育士さんたちと折衝します。
そして、この経験は自分の仕事にも生きると思っていました。
たとえば、お父さんお母さんの中で発言をする人としない人がいるのですが、発言しない人たちってサイレントマジョリティーと捉えていました。発言する人は声を上げるからあまり気を遣わなくてもいいのですが、サイレントマジョリティーはこちらから聞かないと思いを口に出してくれないのです。
だから、直接電話して「この件どう思う?」と訊くとちゃんとご自分の意見を話してくれるのです。そうやって私は色んな意見を聞いてまとめたものを園長先生に伝えました。
やっぱり聴いてみると色んな意見が出るのです。それを園長先生に伝えるのです。
この信頼関係がやっぱり子どもたちにもいいことになると感じて良い経験になりました。
父母の声をまとめるのは最初は「はぁ……もうどうしようかな、私だけ浮いてるな」と思っていたのですが、最終的にはやっぱり「本間さん」って言って信頼してくれた父母もいたから頑張れました。
その経験から、「リーダーとしてどういう風にみんなと関わり合えるか」っていうことを肌で学ぶことになりました。プライベートで得た経験を仕事にも生かすことができ、仕事で生かしたコミュニケーション能力を父母会でも使えたのです。
このとき私は29歳でした。貴重な経験でした。
文京区に早く馴染みたいという気持ちもありましたね。
やっぱり私は外から来た人だからそこに住んでる人と交流がしたかったのだと思います。
そのためには保育園の父母会役員とかやるとママ友達もできるし、そんな地域の繋がりが欲しかったのだと思います。