自己犠牲型リーダーシップ
マネージメントはほんとに辛いときがあります。
私はいわゆる「自己犠牲型リーダーシップ」でした。
全部自分で引き受けて自分で完結してました。
周りを巻き込むとかいうことは全くできませんでした。
プレイヤーとしてはそれで良かったのですが、マネージャーになるとプレイヤーとおんなじ立ち位置じゃダメなんですよね。
でも、このこと誰も教えてくれなかった。
何度も転んで転んで転んで転んで、ようやく気づいたって感じでした。
マネージメントに進むとき、つまり、ワンステップレベル上のときのマインドセットがどういうもので、リーダーとして何が求められて、マネージャーとして何が求められるかっていうことを全く知りませんでした。
だからほんとにもう右往左往っていうか迷路ん中で袋小路っていうか、ぶつかったらしょうがないからもう一回別の道行ってぶつかって、ぶつかって、みたいな感じでした。
もうほんとに自分でもがいて、もがいて、考えて、考えて。
色んな人に相談してもそう簡単に解決できるものじゃないことばかりで。
チームをどうやって変えようかと思っても、人間は簡単には変わるものではないし、このときに人の感情をどうやって受け入れるとか、人の話をどう聞くかとか、そういうスキルは全く私にはありませんでした。
今だったら全然違う対応しただろうなとは思いますが。。
マネージャーに「傾聴」とか「共感」とかいわゆるコーチングスキルがないと人の心は動かせないっていうのは、どこかでわかっているんだけど、いかんせん経験もないしどうしていいか分かりませんでした。
ロジカルに伝えても必ずしも納得しないし、人は動きません。
少し経ってからコーチングを学んだ後の私のエピソードをお伝えします。
あるとき、取引先から私に対してクレームの電話が掛かってきました。
「受け入れられない、こんなの」みたいな感じですごい剣幕で怒鳴っていました。
でも会話の最後には、笑いとかがあって、緊張が緩んだ感じになりました。
それは、私が相手に共感を示し、理解をし、次のステップとして「こういうのはどうでしょうか」って言う風に提案したからです。そして、向こうも納得してくれました。
以前はこんな対応できなかったんです。
もっと早く知りたかったです、コーチングの基礎講座。
でも、あのとき誰も教えてくれない中でよく頑張ったよなって思います。
「マネージャーやりたい」って言ってて実際にやってみましたが、私ほど、リーダーの気持ちがわかる人はいないと思います。