デキる部下よりも、デキない部下に構っていませんか
小さい頃は埼玉県浦和市にある社宅に住んでいて、戸田ひまわり幼稚園に通っていました。
幼稚園で最初に思い出すのは、帰りのバスを待っているあいだに園庭で遊んでいたときのことです。
私はブランコが大好きだったので、それで遊んで待っていようとブランコに近づきました。
そして「ブランコで遊ぶときは肩掛けのバックをおろしてから遊ぶように」と先生に言われていたので、まず、かばんをブランコの後ろの方に置こうと思って動いたら、立ちこぎをしていた男の子のブランコの木の板に頭がぶつかり、倒れて血を流すけがをしてしまいました。そしたら、男性の先生がすぐに駆けつけてきて、車で病院に連れて行かれ頭を縫いました。(今でも頭の後ろの見えないところが5ミリくらいのハゲになっています。)
私もバカ正直すぎるというか、とにかく「バッグを置いてから遊ぶ」といういいつけを守ることしか考えてなかったので自分の頭に迫ってくるブランコに全く気が付かなかったのでしょうね。昔からそんなおっちょこちょいなところがありました。
そのときすごく痛くて泣いていたのですが、実はちょっとした優越感も感じていました。
それはみんなにすごく心配されたり、先生がすぐに駆けつけて急いで病院に連れてってくださったりしたのが、注目されているような気分で特別扱いされているみたいだったからです。
こういう「注目されたい」という子ども心、ありますよね?
しっかりものの長男、長女は特にあるような気がします。普段しっかりしていると思いこまれている子ほど、実は注目されたいのですよね。
部下も同じです。リーダーとして、デキる部下よりも、デキない部下に構っていませんか?
一度、時間を計ってみると分かりやすいと思います。デキる部下は「自分が構わなくても」と放っておきがちになります。ついついデキない部下に時間をかけてしまいます。
でも、放っておくと、リーダーの気をひこうとして、いきなり倒れるかもしれませんので(苦笑)、注意が必要です。
さらに言うと、本当に自分がやるべき仕事だけをやっているかどうか、一度スケジュールなどを見直してみてください。誰か別のメンバーにやってもらった方が良い仕事はどんどん引き渡しましょう。リーダーは、問題が起こったときが出番ですので、平常時はリーダーがいなくてもチームとして仕事がまわるようにしましょう。リーダーは、事が起こった時に冷静に対応できるよう、自分の時間や体力や気持ちの準備ができるような態勢を作りましょう。
そのために、まず、自分の仕事とチームの仕事ときっちり分けたうえで、「誰がやってもいい仕事」は、チームメンバーをうまく巻き込んで、どんどんやってもらいましょう。
リーダーは問題が起こったときにタイミングよく動けるよう、常に「余裕を持つこと」が大事です。