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母性について

いま、エーリッヒ・フロムの「愛するということ」を読んでいます。

友人に薦められて、読んでいます。

そこに、 「母性」についての文章がありました。

それを読んで思い出しました。

私は、生後10か月になる息子を保育園に預けて仕事復帰をしました。

それは、息子を支配する母親にならないように選んだっていうことです。

私は私。 息子は息子。

自分の命よりも大切な存在だからこそ、

私が私自身でいられる場所を持とうと思ったんです。

「子どもを産むと、自分が変わるか、世界が変わるか」と言われます。

私の場合、世界が変わりました。

息子を含む、世界中の子どもたちが愛すべき存在になりました。

そして、そのような私になることのきっかけをくれた息子に、感謝しています。

「ナルシシズム傾向のつよい母親、

支配的な母親、

所有欲のつよい母親が、[愛情深い]母親でいられるのは、子どもが小さいうちである。

ほんとうに愛情深い女性、すなわち取るよりも与えることにより大きな幸せを感じ、

自分の存在にしっかり根をおろしている女性だけが、

子どもが離れて行く段階になっても愛情深い母親でいられるのである。

ほんとうに愛情深い母親になれるのは、

愛することのできる女性、

すなわち夫、

他人の子ども、

見知らぬ他人、

そして人類全体を

愛することのできる女性だけなのである」

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